浜辺に咲いた紫の涙
はかない花びらはまぼろし
憂いの顔を潮風に染めて
暮れゆくひとときを彩どる
冷たい夏は今日も通り雨
きっとお前も震えてる
思い出を結んだ恋の花
誰かの温もりで濡れている
悲しみを紡(つむ)いだ絹の色
誰かが愛しくて愛しくて星を見てる
見果てぬ夢の後だけが残り
季節は静かに流れゆく
ふたつの影は足跡に変わり
記憶の片隅でとぎれた
開かない空に俺を閉じこめて
雨が魔性の夏を告げる
ため息を繋(つな)いだ恋の歌
誰かの口元で泣いている
この胸に響くは波の音
今でも逢いたくて逢いたくて
月をあおぐ
思い出を結んだ恋の花
誰かの温もりで濡れている
悲しみを紡(つむ)いだ絹の色
誰かが愛しくて愛しくて星を見てる